漢方との出会い

漢方との出会い

books私は今から40年前、大塚敬節先生の教科書を使い傷寒論や金匱要略に基づいた(吉益東洞の)古方派の漢方を学びました。その際の師は奥田謙蔵先生に学んだ藤平健先生や小倉重成先生です。先生達は千葉大学東洋医学研究会で広く医師や医療関係者、一般に対して漢方を広めてこられました。ちなみに加齢性白内障に「八味丸」を流行らせたのは藤平先生ですし、玄米菜食縄跳び千回を提唱し患者さんたちを治療されていたのが小倉先生で、千葉においてはかなり有名な方々です。

そして、これらの先生に引き合わせてくださったのが、関東鍼灸専門学校開校(当時の理事長)の小林三剛先生です。先生とは学校設立以前からのお付き合い(著書の編集をお手伝い)で、前の東京易占学校校長でもありました。

他にも東洋医学研究会に縁のあり、お世話になっている先生方に(社)全日本鍼灸学会千葉大会の際に大会長をお願いした松下嘉一先生、風邪の初期症状で先生の右に出る方はいない鎌田慶一郎先生、国際的に有名で千葉県蓮沼で開業されている秋葉哲生先生などもおられます。

現在、千葉大学東洋医学研究会は千葉大学大学院医学研究院「和漢診療学講座」と名称を変えて千葉大学准教授で日本東洋医学会認定漢方専門医でおられる並木隆雄先生を中心とした優れた講師陣によって引き継がれております。先日、私が会長を務めていた千葉鍼灸学会に並木先生をお迎えして、今後の千葉県における病院(主に漢方医のいる大学病院や診療所など)と鍼灸院との連携についてお話をいただきました。そのお話の中で、地域包括支援のチーム医療の中に鍼灸が含まれたのを機に、東洋医学である鍼灸と漢方を活用して支えあう構図を模索したいという構想をお聞きしました。

兼ねてより私も、パーキンソン病の共同研究や早期認知症学会でもお世話になっている湯浅先生(鎌ヶ谷総合病院)や、榊原先生(東邦大医学部佐倉病院)のお話をお聞きし千葉県におけるオレンジパスに関心があり、何かできたらと考えておりました。今回、漢方に特化した薬店を開くきっかけになったのは、こういった背景があったからで、何か「関東地域における病鍼連携」ができないだろうか?という動機が後押ししているものと思っています。

 漢方鼎 酒井はり灸院 代表 酒井茂一

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