漢方の正しい診断方法

望・聞・問・切

漢方や鍼灸では「望・聞・問・切」という診断手法(四診)によって患者さんを分析診断します。

顔や身体を外から観察する
声や音を聞いて響き方を感じる
病態把握のための質問をする
身体に触れて脈やお腹を調べる

漢方薬は証に基づいて処方されます。その証をたてるのに必要な情報が上記の4要素です。しかし、薬局等ではお客様の体に触れることは医師法違反なのでできません。在宅で医師と連携したチーム医療の中で湿布薬を貼る程度は問題ないようですが。よって、通常は個体を無視した病名による選薬が行われているのが現状です。

しかし、これでは正しい証は得られませんので、効かないことも多々あるようです。「漢方薬は長く飲み続けなければ効果が発揮できない」というのは嘘であるというのをご存じですか?葛根湯などの風邪薬は六病位という分類でいえば比較的軽い部類なので、数分ないしは数時間ですぐに効果が表れます。不妊治療などでも当院では15日を単位に考えています。

つまり、その位同じ薬を飲み続けて何らかの症状の変化が無ければ証が外れている(処方の間違い)と考えます。実際、ほぼ8割の方は変化します。また、何らかの変化があれば、証が変わる(変動する)こともあるので、その都度、診立て直しを行う必要があります。同じ薬を直接対面せず四診(診断)もせず通販で購入するなんて私には無謀に思えます。

漢方カルテ

当薬店(鍼灸院)で使っているカルテの一部です。

カルテ

このようにお腹と舌と脈など多岐にわたって観察・診断を行いますので、初診時は時間がかかります。

特に不妊症の診断にはこれとは別に3枚のカルテを用います。必ず事前にご予約願います。